注文住宅の予算は“本体価格+α”が基本
注文住宅を建てる際、つい建物本体の価格ばかりに目が行きがちですが、実際にはそれ以外にも多くの費用がかかります。例えば、土地購入費や外構工事費、各種申請手数料、家具・家電の新調費用なども必要になるため、「総予算=建物本体価格+付帯工事費+諸費用」で考えることが大切です。
さらに、注文住宅は仕様の自由度が高いため、オプションやグレードアップによる追加費用も発生しやすい傾向にあります。こうした“見えにくいコスト”をあらかじめ想定しておくことで、予算オーバーを防ぐことができます。
月々の支払いから逆算するローンの組み立て方
住宅ローンを選ぶ際は、借入可能額よりも「無理のない返済額」に焦点を当てることが重要です。一般的には、月々の返済額が手取り月収の25〜30%以内に収まるのが理想とされています。たとえば、手取り月収が30万円の場合、月7.5〜9万円程度が安心ラインとされます。
また、金利タイプ(固定金利・変動金利)の選択も慎重に行いましょう。変動金利は当初の返済額が低く抑えられますが、金利上昇リスクがあります。一方、固定金利は返済額が安定する反面、金利水準が高めに設定されていることが一般的です。それぞれのメリット・デメリットを比較し、将来のライフプランに合わせた選択が求められます。
諸費用や予備費も忘れずに計上を
住宅の予算計画では、見落とされやすい「諸費用」の存在も重要です。登記費用・ローン手数料・火災保険料・地盤調査費・上下水道引き込み費など、合計で数十万円〜数百万円に及ぶこともあります。
さらに、万が一のトラブルや想定外の出費に備え、予備費として総予算の5〜10%程度を確保しておくのが一般的です。こうした見えにくいコストを事前に予算に組み込むことで、資金計画に余裕が生まれ、安心して家づくりを進めることができます。
2000万の家を建てる場合、効率的な工法を選ぶことが重要です。プレハブ工法や木造軸組工法など、コストを抑えつつ性能を確保するための選択肢があります。